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第5次大規模高齢者縦断追跡コホート調査「柏スタディ」がはじまります

第5次大規模高齢者縦断追跡コホート調査「柏スタディ」がはじまります

千葉県柏市の在住高齢者(自立が主、一部要支援者)約2,000人強を対象とした大規模コホート調査「柏スタディ」が、2018年9月から再びはじまります。初回は2012年、その後、13年、14年、16年と回を重ねながら、対象高齢者の健康状態、身体の構造と機能、活動、社会参加、心理及び認知機能等、幅広いデータ収集(約260項目)及び解析を行ってきました。
今回もこれまで同様、より高齢になった方でも参加していただけるよう、柏市内の多くの近隣センターに調査団(医療専門職や事務スタッフ、柏市内の元気シニアスタッフにより構成)が出向きます。私たちはこの調査により、さらなる知見を得て、フレイル予防に貢献していきたいと考えています。

【柏スタディからこれまでに得られた知見】

  1. 家族と同居しているのに孤食の人は抑うつ傾向が高いことを発見しました。(1)
  2. サルコペニアが要介護や総死亡のリスクとも関連することを発見し、高齢者自身が簡単にチェックできる方法として「指輪っかテスト」を開発しました。(写真下)(2)
  3. 残っている歯の本数や噛む力、滑舌、むせ、噛めない食品が増えるなど、お口の健康状態が悪い(オーラルフレイル)と、短い追跡期間でも身体の衰えや要介護、総死亡のリスクが2倍以上増えることを発見しました。(3)
  4. これらの知見を活用し開発された「フレイルチェック」は、地域の高齢者市民同士でできる簡単な検査で、全国の多くの自治体で導入されています。
  • (1) Kuroda A, Tanaka T, Hirano H, et al. Eating Alone as Social Disengagement is Strongly Associated With Depressive Symptoms in Japanese Community-Dwelling Older Adults. J Am Med Dir Assoc 2015;16(7):578-85. doi: 10.1016/j.jamda.2015.01.078
  • (2) Tanaka T, Takahashi K, Akishita M, et al. “Yubi-wakka” (finger-ring) test: A practical self-screening method for sarcopenia, and a predictor of disability and mortality among Japanese community-dwelling older adults. Geriatr Gerontol Int 2018;18(2):224-32. doi: 10.1111/ggi.13163
  • (3) Tanaka T, Takahashi K, Hirano H, et al. Oral Frailty as a Risk Factor for Physical Frailty and Mortality in Community-Dwelling Elderly. J Gerontol A Biol Sci Med Sci 2017 doi: 10.1093/gerona/glx225
 柏スタディの全景
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 柏スタディの中に組み込まれている様々な測定ブース
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 指輪っかテスト
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