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日本VR学会でオーガナイズドセッション「高齢者×メタバース×ELSI」を行いました

2023年9月14日(木)、日本VR学会がたま未来メッセにて開催され、高齢社会総合研究機構のメンバー数名で、オーガナイズドセッション「高齢者×メタバース×ELSI」を開催しました。

セッションオーガナイザーは檜山敦(当機構教員・一橋大学大学院)で、VR技術が高齢者のリハビリをはじめ、社会で広く使われていくことによって豊かな日常生活を送ることができる期待と、その一方で、心身の衰えた高齢者らがVR技術を利用することにどのような問題があるかについて話し合いました。
メンバーは、法学の視点から畑中綾子(当機構客員研究員・尚美学園大学)、倫理学の視点から土屋裕子氏(立教大学)、社会心理学の視点から菅原育子(当機構客員研究員・西武文理大学)、工学やデザインの視点から二瓶美里(当機構教員・東京大学大学院)の5名です。

ディスカッションでは、VRの普及により、老いを意識しない空間にあることがかえって現実の老いを否定することにつながる可能性や、現実世界のバリアをメンテナンスする必要がなくなることへの懸念が語られ、フロアからも仮想空間が国境を超える場合の対応について意見が出されました。

2023VR学会にて(左から檜山・菅原・二瓶・畑中・土屋)