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「くるるセミナー」とは、副機構長・牧野篤教授の考案による、高齢者、とくに企業退職者向けのセミナーのことで、岐阜県では平成13(2001)年から14年間続いている実績のある事業です。千葉県柏市でも市と社会福祉協議会との連携のもとに、2009(平成21)年10月〜12月と2010(平成22)年10月12月に、市内の高柳地区にて実証実験を行いました。講座の目的は、生涯学習を通じて地域住民の間につながりをつくりだし、自主的な社会参加を促すことにあります。この基本的な考え方はこちらからご覧ください。「社会をつくる生涯学習─行政と教育の連携によるまちづくり─」(アカデミアVol.110) http://www.jamp.gr.jp/academia/pdf/110/110_07.pdf (注:PCに内蔵フォントが無い場合は文字化けします) ちなみに、「くるるセミナー」の「くるる」とは、元気に活躍されるシニアの方々をイメージした言葉〈きく〉〈みる〉〈する〉の語尾をとってつくられたものです。単に生涯学習の講座に参加するだけではなく、そこで出会った人々とサークル活動やボランティア活動に自主的に取り組み、まちで活躍することを目標にしています。 |
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2013(平成25)年度から、市内の豊四季台団地でセミナーを開催しています。2014(平成26)年度には、3期に分けてセミナーを実施しました。第1期は6〜7月、第2期は11月〜12月、第3期は2月〜3月に講座を開催し、1期130名程度、2期は160名程度、3期は180名程度と徐々に参加者が増えてきています。「歌声サロン」や「高齢期の暮らしと健康を考える」といった人気講座では申込者が70名以上にも上っています。また多くの講座で定員の倍以上の申し込みがあり、セミナーへの関心の高さをうかがうことができます。 講座の内容は、「ウォーキングセミナー」、「歌ごえサロン」、「即興劇で学ぶコミュニケーション」など、身体を動かしながらグループづくりを行う講座が中心です。これ以外にも、「防災セミナー」や「ケアサポーター養成講座」、「たすけあい活動の作り方」など、地域の課題に自主的に取り組むグループづくりを目的にした講座も開催されています。また、「高齢期の暮らしと健康を考える」講座など、高齢期の暮らしや健康について考える座学中心の講座も開催しています。このように様々なジャンルでの講座を開催することにより、楽しく学びながら仲間づくりができる環境づくりを目指しています。 講座を重ねるにつれ、受講者同士で顔見知りの関係が作られ、お互いに所属する会に誘い合ったり、講座後に連れ立って食事に向かう姿も見られるようになりました。また、同じ関心を持つ受講者が集まることにより、1年の間に4〜5つほどのグループが作られることにもつながりました。今後は、くるるセミナーをもとに立ち上げられたグループを、大学や市、社会福祉協議会がバックアップする形で、地域の施設や行事で活動の成果を発表する機会を設けていきたいと考えています。 |
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IOG 東京大学高齢社会総合研究所 INSTITUTE GERONTOlogy, The University of Tokyo