研究

柏スタディからみる、高齢者における「噛むこと」研究

プロジェクト概要

プロジェクト代表者

川村 淳

研究概要

オーラルフレイルの早期発見法と予防法について、柏スタディのデータを解析することで探索し、アカデミアと連携することでエビデンスの構築を行います。また、探索によって見いだされた早期発見法と予防法について、対応する商品、サービスについて定義づけを行い、産学連携でのオーラルフレイル予防の仕組みを社会実装することを目指します。

研究目的

 オーラルフレイルは、フレイルの中でも早期に顕在化し、要介護や死亡のリスク因子となることが柏スタディで明らかにされています。一方で、現在のオーラルフレイルの対策としては、失った歯の補綴を行うなど、重度な状況での治療的な対策が大半です。このような現状から、より初期でのオーラルフレイルの発見および対策を行うことが求められています。そこで本研究においては、柏スタディの膨大なデータを解析することにより、オーラルフレイル、そしてフレイルに至る変化の実態解明を行っていきます。

 人のQOLを維持するためには、初期のオーラルフレイルを自覚することが重要と考えられます。そこで、柏スタディでも使用されている「咀嚼チェックガム」を活用した、より簡便なオーラルフレイルの評価方法を探索します。

 また、初期のオーラルフレイルの対策として、「噛むこと」の意識、行動がどのように影響を与えるかについて明らかにし、エビデンスに基づいた簡便なオーラルフレイル予防法を提供することを本研究の目的とします。

実施予定期間

2021年9月~

パートナー企業・団体

㈱ロッテ