シニアのためのおうち時間を楽しく健康に過ごす知恵 シニアのためのおうち時間を楽しく健康に過ごす知恵

高齢社会総合研究機構
教員・研究員からのリレーメッセージ

高齢社会総合研究機構の医学、工学、社会学、情報学など様々な専門分野の教員・研究員より、「いま、伝えたいこと」をリレーメッセージとして掲載します。

第12回

改めて「食べること」を見直すきっかけに

泉綾子 泉綾子 東京大学 高齢社会総合研究機構 協力研究員/株式会社フードケア(管理栄養士)

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う全国的な緊急事態宣言から1ヶ月が過ぎ、今までの生活ががらりと変わってしまった方が、多くいらっしゃるのではないかと思います。当たり前が当たり前でなくなった今でこそ、改めて自分自身の健康(からだ)と向き合い、今一度日々の生活を見直すきっかけになるのではないでしょうか。これを機に、感染予防のための行動を守りながら、楽しんで情報収集、日々の生活への取り入れにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

その意味で、“おうち時間を楽しく健康にすごす知恵「おうちえ」”は、「からだ」「くらし」「きずな」「こころ」の視点でシンプルに情報がまとめられており、自分自身の生活を見直すきっかけ(気づき)にご活用いただけるのではと思います。

今回担当させていただいたのは、“「お」いしく食べて健康に:からだ”の『噛む力を鍛えて オーラルフレイル予防』のページになります。オーラルフレイルは、口の衰えを指しますが、その予防方法の1つとして「噛む力を鍛えること(カムカム)を意識した食事を心がけること」があります。これは、食材の選択(買い物)や調理方法を少し工夫することで簡単に取り入れることができます。カムカムを意識したレシピ集のリンクをご紹介させていただいておりますので、 是非日々の献立の参考になればと思います。噛むことを意識することは、噛む力を鍛えるだけでなく、食材自体の味もしっかり感じられ、また食感を加えることでより料理の美味しさが引き立ち、食の楽しさにもつながるのではと感じております。

また、今日はあんまり動いていないから…と粗食になりがちですが、しっかり栄養を摂ることも重要です。自粛生活後にからだも口も動かない…なんてことが無いようにしっかり、予防していきましょう!

(2020年5月18日)