活動レポート


2022年度<ジェロプロアカデミー・共同研究>総括会を開催

=2020年から3年間のフェイズ1と2022年度の単年度を振り返り、次のフェイズ(3年間)への進化を目指す総括会=

「ジェロントロジー産学連携プロジェクト」は年度3年目(フェーズ)の区切りでもあり、次の活動目標を共有化することを目標として各研究会の報告を2023年3月10日にハイブリッドで開催いたしました。
機構長の飯島先生よりフレイル予防の最前線の話題提供と参加企業へメッセージが語られ、これを受ける形で<食のあり方・オーラルフレイル予防・生活支援(情報)システムの研究報告が共同研究企業より紹介されました。
さらに、<まちづくり標準化・高齢者地域就労・金融関連及び法や地域包括ケアシステム・フレイル予防に資するモビリティの在り方 などの研究準備や検討会についての経過やコンセプトなど参加者と共有されました。
最後は、各課題解決の社会実装にむけて:企業、産業界と大学教員との討論など、意見交換も交わされ、次に向けた総括機会となりました。

第1回フレイルサポーター関東ブロック交流会を開催!

2023年1月17日(火)、東京大学鉄門記念講堂(オンライン配信あり)にて、第1回フレイルサポーター関東ブロック交流会を開催しました!
この交流会は、より近隣同士の自治体関係者が集える場の創出を図るため、関東圏内でフレイルチェックを導入・実施している自治体関係者を対象に開催したものです。
当日は現地参加が115名、オンライン参加が138アカウントと多くの方に参加していただき、また、東京都文京区のフレイルサポーターの皆様に司会進行、運営等への御協力をいただきました!
当日の様子は「開催レポート」にまとめておりますので、ぜひ「詳細を見る」リンクをご覧ください。
今後は関東圏にとどまらず、他地域でのブロック交流会も実施していきたいと考えております。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

今年度後期の参加企業などを交えて<ジェロプロ企業紹介&プチ教員交流会>のサロンを開催

=企業メンバーや教員とのの交流や連携などの機会による超高齢社会の課題解決に向けた共創の交流機会として=

現在「ジェロントロジー産学連携プロジェクト」は50の企業や団体のご参加により活動しております。
下期新たに3企業のご参加や従来ご参加メンバーで新たな活動のご紹介により連携機会となる事業や共創による期待など20名ほどがハイブリッドで集ったこのサロンでお話をいただきました。
また、今年度に着任の特任助教コスタンティーニ・ヒロコ先生より<楽しみながら未来の活躍のために>のご専門のお話もいただき、企業発表ごとの質疑などで深めていただき企業連携の可能性についてのコメントもございました。
2月には、今回ご参加の皆様との相互交流の場の開催を予定することとなり次年度の連携活動につながるサロンとなりました。

開催日:2023.01.19

「社会を変える若い力と未来へのライフデザイン感」をテーマに高校生をゲストに迎えて1月のライフデザインサロンを開催

=模擬国連大会で<インド大使>として参加し最優秀大使の高校生より若い世代が思う未来とライフデザイン感などうかがいました=

グローバル・クラスルーム日本協会による模擬国連事業の最優秀大使としてNYの国際大会(27カ国の選抜高校生が集う)に派遣される高校生(渋谷教育学園幕張高等学校2年生)2名を1月23日のサロンにお招きしました。
若い力で国益と国際益のバランスを意識しながら相互に歩み寄り豊かな社会づくりの一役を担いたいという強い意識など、若い世代が思う未来とライフデザイン感もうかがいました。
WINGS-GLAFSの学生や各世代など20名ほどの参加者と率直な意見が交換され通常より30分ほど長く熱心な対話が進み高校生も多くの刺激と気づきがあったようです。
秋山先生はじめ参加者より国際大会に向けエールが贈られ、国際大会後の報告を期待する声も聞かれたサロンとなりました。

「活躍することによる幸福感(ハピネス)」をテーマに12月のライフデザインサロンを開催

=12月19日、産学連携サロン<ライフデザイン>では、活躍する人の幸せ ウェルビーイング(Well-Being) ・活躍の幸せ(幸福感:ハピネス)を視点に対話いたしました。=

ライフデザインを<働く・学ぶ・遊ぶ(休む)・暮らす>という視点からジェロトロジーネットワーク企業の多世代の方々と月1度の当サロンで対話いたしております。

この12月は、この4つが重なりながら楽しみを見つけることについて活躍する人の幸せ感についてキャリアコンジェルジュとして活躍されている高木雄子さんを東大本郷キャンパスにお招きし、ハピネス分野の研究者で当サロンお世話役の石井さんとの対話形式で開催いたしました。

「働く人のしあわせ」について「使命・熱意・好き・健康・仲間」のキーワードと自分のミッションを見つける・弱い紐帯によるキャリアの棚卸など、ご自分の経験も交えた内容でした。

後半は20名ほどのご参加者がそれぞれのライフデザインについて語られ、参加者のお一人がウクレレによるクリスマスソング披露のホットな締めともなりました。

次回1月は、全日本高校模擬国連大会参加の高校生による、社会を変える力とライフデザインについての対話を予定しています。

移動の歴史と未来について ジェロンテクノロジーの移動分科会をIOGで開催

=未来の移動交通の過去と未来について、鎌田所長<自動車研究所:JARI代表理事・研究所長(IOG初代機構長>を東大本郷工学2号館講堂にお迎えしました=

移動分科会サロンでは、12月15日、IIOG初代機構長であり移動WG(現:移動分科会)を担当いただいておりました鎌田先生(東大名誉教授)のお話をうかがうことといたしました。
先生には、東大時代の学生時代の海外在研究、バリアフリーの研究活動からIOGの立上と東日本大震災の復興活動やパーソナルモビリティでの産学連携活動、さらには現在所属されている自動車研究所でのまちづくりからのアプローチなど多彩でアクティブなお話でした。
折角の機会ですので、IOG飯島機構長はじめ教員・ジェロネットOBなど以前より鎌田先生にご縁のある30名ほどの方々にご参加いただき、30年ほどの時にふれるリアルなライブ講義は、過去を振り返ると共にこれから未来に向けた活動の力と、ささやかな交流対話の機会ともなり未来への連携機会ともなりました。

第5回アクティブヘルス&ケアサロン(飯島先生を囲む会)をリアルとオンラインのハイブリッドで開催!

=産学連携サロン<アクティブヘルス&ケア>の第5回を、12月2日に飯島先生を囲み、IOGジェロプロ参加企業の方々と開催いたしました=

今回は、東大本郷キャンパス工学部8号館のIOGライブラリーに8名を迎えハイブリッドで24名ほどの集いとなりました。
テーマは<オンラインサロンコミュニケーションと未来のつながり>について特に、
「オンラインサロン」的なコミュニケーションに足りないものはないのか?
今の高齢者向けだけで良いのか?
今のスマホ世代が高齢者になったらどんな関わり方になるのだろうか?
などを、NTTコミュニケーションズより<都市型の生活支援ネットワークに関する取り組み>、三菱電機情報技術総合研究所より<地域コミュニティ向けSNSによる交流活性化の模索と「おやつ休憩」をモチーフにした、雑談誘発のためのVR休憩空間の取組み>などの紹介いただきながら、ICTを活用した社会参加の今と未来についてゆっくりと対話する2時間でした。
前回につづき、WINGS-GLAFS2名の学生参加者もあり、ご参加のみなさまがいろいろな視点で未来を想うコメントなどがとても印象的でした。

次回は2月17日16:30-開催予定で、参加企業の発表なども交え、飯島先生はじめ参加企業のみなさまと、ひきつづきフランクで真剣な対話を進めてまいります。

鎌倉リビングラボDAYに移動分科会サロン企業参加

=みんなでつくる100年ライフをテーマとして<鎌倉リビングラボ DAY>が11月5~6日鎌倉由比ヶ浜で開催されました=

鎌倉リビングラボは東大IOGの産学連携活動から、リアルな生活者のアクションリサーチから製品サービスと共に共創する活動として(一社)未来社会共創センターがすすめています。
今年のテーマは「MOBILE LIFE鎌倉」。暮らす、働く、学ぶ境界がなくなりつつある未来への暮らしに向けて、モビリティやテクノロジーを活用して場所や時間に縛られない自由な新しい暮らし方を複数企業と生活者、そして行政が共に考える共創エキスポとして展開したものです。
この場では実際に試乗したり、測定したり、音を出したり、海岸に向かって寝そべってみたり、ロボットと対話したりと、実際に体験し、いろいろなイメージを膨らませることで、身近な公園がこのような場になれば素敵なライフスタイルになるというコメントも聴かれました。
このイベントには、移動分科会メンバーのスズキ・ヤマハ発動機のほか家電メーカー・家具メーカーなど以前よりジェロネットに関わりのある企業の展示紹介や、現参ジェロプロ参加企業や自治体の方々など多くの方々が参加され、リアル対話の機会として共創の可能性についてゆっくりと対話されているシーンも随所にみられました。
移動から移動目的へ、それがつながる豊かなライフスタイルへと複数企業によるリビングラボ活動が始まるイノベーティブな力を感じるイベントでもありました。

みんながヒーローのまち<上郷ネオポリス>の視察と住民の方々と熱い対話交流!

=郊外住宅のまちづくりを現場で学ぶ産学連携アカデミー「フィールドワーク」第2弾として、上郷ネオポリス(横浜)を10月13日に訪問しました。=

当日は開発者の大和ハウス工業から団地の概要とまちづくりの活動について、そして住民により組織化されたまちづくり委員会の皆様との対談を行い、最後に団地内の見学をいたしました。
ジェロントロジー産学連携プロジェクト参加企業のメンバー10名ほどが参加いたしました。
1974年に分譲開始し街開きから50年を経た今、分譲した大和ハウス工業(株)がまちづくりに取り組む想いと、このまちを大切に想う住民の<タウンマネジメント・幸せの鳩構想>などのお話をうかがいました。
具体的には野七里テラスというコンビニとコミュニティ(居場所)を併用した施設を、住民組織が運営し、その活動の対価として地域通貨を発行してまちづくり活動への参加を促す工夫など、様々な取り組みをお聞きすることができました。
訪問したメンバーとまちの方々との対話は予定時間を大きく超え、<このまちなら人生100年も悪くない>という、新しい未来のまちへ向かう熱意を感じるリアルならではの訪問視察となりました。

柏豊四季台地域(支えあい会議)にて、さんあいネットワークアプリによるフレイル予防モデルプログラムと都市型の生活支援ネットワークの 構築の調査研究事業が開始

=柏豊四季台地域では平成28年より、支えあいのまちづくりを推進し地域10ヶ所の町会や自治会が協力連携しながら地域ボトムアップの見守り・生活支援の活動が進められております=

コロナ禍において令和2年より休止していた支えあい活動が、2年ぶりに開始となりました。
休止中にも各地区での意見交換会や活動アンケートは実施されており、町会・自治会が抱える課題や身近な支えあい・たすけあい活動・見守り・地域情報に関わる相談などが紹介されました。
これらのニーズ発掘を活用し、対応するアンテナ機能とコーディネイト機能・広域連携機能の充実などと共にフレイル予防モデルプログラムを加えICT活用モデルを進める都市型の生活支援ネットワークの構築に関する調査研究事業の説明がありました。
高齢社会総合研究機構の辻哲夫特任教授はリモート参加で、生活支援ニーズの解決策の過程におけるフレイル予防の要素を織り込むみ地域活動力を高める必要性や他の事例紹介と説明がありました。
会場では、ICT活用により外出しずらい方々との機会づくりなど顔を合わせる機会の重要性にうなずきが多くみうけられたのが印象的でした。
その後、この調査事業に重要となる、さんあいネットワークアプリや活用手順の説明と高齢社会総合研究機構の研究員などがアプリダウンロードのサポートを行い、会場がスマホ教室となっておりました。
この調査研究事業活動は2023年2月に評価されますが、その後の横展開など継続する総合運用として、産学官民連携による推進活動が重要であると感じる支えあい会議でした。

移動分科会サロンでグリスロ実証実験のこま武蔵台を訪問

=地域移動の未来について、持続可能な地域を目指されるまちの方のお話をうかがい、実証実験中のゴルフカートでまちをめぐり、リアルなリサーチ活動の開催となりました=

2022年9月30日、超高齢社会の人口減少や免許返納などによる生活者の活動など現状を見つめ、理解し、未来の課題に向き合う活動をしている埼玉県日高市のこま武蔵台のNPO(げんきネット武蔵台)を訪問しました。
この課題の解決策のポイントとしているのが生活便利施設への移動手段であり、第3回目のグリスロ実証実験は継続する事業のしくみなども社会福祉協議会、自治会、商店会や企業と東京大学などと協力して生活環境アンケートなどもベースに活性化活動を進めている事項などをうかがうことが出来ました。
今回は停留所の他に手を上げるとそこで乗り降りができるフリー乗車区間や高低差のある住宅地をきめ細かいルートとしている工夫も実車体験できました。道で出会うまちの方々と気軽に挨拶をしながらの移動は、身近で移動するコミュニティーを感じられました。
まだ課題もいろいろとあり、空家活用や楽しく健康的な生活空間づくりなどの事業とあわせて、このモビリティサービス事業を充実して、まちの活性化を展開していきたいとのコメントが印象的でした。
コロナ禍でリアルな活動がままならなかった移動分科会では、今後このような現地の実態も把握しながら、産学連携ならではのサロン活動を続けて参ります。

ジェロンテクノロジーの移動分科会サロンを鎌倉&リモートのハイブリッドで開催

=産学連携サロン<ジェロンテクノロジー>で未来の移動交通分野を視点に移動分科会がリアル&オンラインで開催されました=

東大IOGの産学連携プロジェクトでは、サロンという企業間の交流やネットワークづくりとして自由討論し集い・共有する場をすすめています。
その一つ、ジェロンテクノロジーの移動分科会サロンでは、パーソナルモビリティやその乗り換え接続(結節点)、安心安全で外出機会を促すしくみなどの事例収集や地域への訪問、などの活動から移動交通の未来を対話しています。
このメンバーの1社が価値検証・社会実験も行いつつ、まち・地域にオープンな場としても機能させることで、様々な提案や「やってみたい」といったアイデアも受け入れる場<ひとまちラボ鎌倉>の見学と、この場を会場にハイブリッドで分科会を8月31日と9月9日で開催されました。
この施設は、駐車場の敷地に移動型ステージを組み合わせた仮設的な構成でありがながら、バリアフリーの昇降機やトイレ、シャワーなども設置されており、公園や空き地などさまざまな場所での展開も運用次第で可能と、まさに超高齢社会におけるさまざまな地域の未来の移動と場づくりのテストモデルとして体感しアイデアを語りあうことができました。
また、各地で開催されているグリンスローモビリティ(通称:グリスロ)の実証調査や実証実験などの情報や、11月初旬に鎌倉で開催予定の、これからの鎌倉での暮らし方<MOBILE LIFE 鎌倉>についての情報も共有もありました。
2022年後期は各地訪問とヒアリングなどのリアル活動調査と議論対話が進むサロン活動となりそうで、次回は、9〜10月にコマ武蔵台のグリスロ見学、乗車とあわせてまちの方々との対話を調整中です。

Oxford Brooks Universityのチョウ先生に豊四季台団地をご視察いただきました

2022年5月18日、千葉県柏市にある豊四季台団地をチョウ先生がご視察くださいました。
午前は医療連携センターで豊四季台団地および団地の中にある地域活動館についてレクチャーをお聴きいただき、午後は団地内にあるこひつじ園でお昼を食べてから、地域活動館を訪問、地域を散策しました。
午前のレクチャーおよび午後の訪問時には地域の方にもご参加いただき、実際の生活の様子などをヒアリングされました。
地域活動館ではカフェが開催されておりましたが、皆様が先生方のお茶菓子なども用意されており、とても暖かな雰囲気でした。
先生のまたのご訪問を心よりお待ちしております。

The Australian Association of GerontologyのDr. Victoria Cornellが東京大学高齢社会総合研究機構を訪問しました

8月1日、The Australian Association of Gerontology(AAG)のDr. Victoria Cornellが東京大学高齢社会総合研究機構を訪問しました。
Dr. Victoria Cornellは、social gerontologyとsocial connectedness、built environment and housingなどの領域で研究を行っています。当日は、機構長の飯島勝矢教授、副機構長の祐成保志准教授、松田雄二准教授、コスタンティーニヒロコ特任助教、GLAFS生の呂偉達(博士3年生)さん、楊映雪さん(博士3年生)、島田啓太郎さん(博士1年生)がオンラインや現地で参加しました。
飯島教授から、ご挨拶、そして日本の超高齢社会および東京大学高齢社会総合研究機構研究全体像について説明し、それぞれに対して、日本とオーストラリアとの違いについて議論しました。また、Dr. Victoria Cornellは、オーストラリアの高齢者問題について紹介しました。
その後、GLAFS生の呂さんから、東京大学高齢社会総合研究機構の研究の一環である「フレイル予防」を中心として、特にコーホート研究の「柏スタディ」および「フレイルチェック活動」の2つのことを紹介しました。GLAFS生の楊さんが、中国の高齢社会問題、特に「社区」という概念について、現在コロナパンデミック中の高齢者問題について説明しました。

令和4年8月に「鎌倉リビングラボ通信第4号」が発行されました

鎌倉市玉縄台地域において実施しているリビングラボの活動を、より地域住民の方々への周知するために、鎌倉市役所、東京大学高齢社会総合研究機構(IOG)の事務局より発行しています。なお、本紙は玉縄台自治会の回覧板で回覧をしています。

◆鎌倉リビングラボ通信 第4号

以前のバックナンバーにつきましては、以下リンクのプロジェクトページよりご参照下さい。

「フレイルチェック」の現地視察会を開催

東大IOGの産学連携プロジェクトでは座学と共にリアルに学ぶ機会も進めております。
今回は全国各地で活動している「フレイル予防」の取り組みとして6月~7月に西東京市、豊島区、柏市で行われている「フレイルチェック」の現場(全9会場)を数名単位で訪問するフィールドワークを開催いたしました。

今回の視察では、前回測定からの変化を確認される予防改善意識の高いリピーターの方や、結果シールを貼ることで自分を見つめられる機会となった初ご参加の方など、さまざまなご参加者が参加されていること、常にやさしく参加者をフォローされているサポーターさんのあたたかなかかわりなど、まさに会場一体となっている地域社会参加の雰囲気や運営を感じ取ることができました。

また、興味深くチェックコーナーを遠目に見学している私たちに「少しやってみない?」お声がけいただき、滑舌(パタカ)チェックを空き時間に体験という、まさにリアルならではの貴重な経験もさせていただけました。

今後もコロナ感染対策を取りながら、このようなリアルな体験も通じて長寿社会に向けた産学連携のプロジェクト活動を、学術と実学をバランスよく進めて参りたいと思います。

柏市豊四季台団地の事業地視察会を開催

6月8日(水)柏市豊四季台団地の取組について実際に学ぶ機会として事業地視察会を開催いたしました。これは東大IOGの産学連携プロジェクトのアカデミー「フィールドワーク」の一環として行われたものです。約30名の方にご参加いただきました。
柏プロジェクトの代表的な施設である「柏地域医療連携センター」において柏プロジェクトの概要説明を受けた後、団地内の主要なエリアを徒歩で歩いて確認をいたしました。生憎とコロナ感染対策のためにシニア事業の内覧とURの賃貸住宅の内覧は控えさせていただき、外観のみの視察になりました。
参加者からは、今までは全てオンラインにより開催していたものが、久しぶりの実際の会議と視察会となりましたので、実際に現場に集まり実際に見て雰囲気を感じることが出来たことはとても有意義だったとの感想をいただいております。
コロナ感染対策を十分気を付けながら、これからは実際に集まっての開催する機会を増やして参りたいと思います。

東京大学高齢社会総合研究機構 2021年度シンポジウム vol.2 「ジェロントロジー総合研究が拓く新未来像」を開催しました

2022年3月9日(水)に、高齢社会総合研究機構の2021年度の総括として「ジェロントロジー総合研究が拓く新未来像」と題したシンポジウムを、オンラインで開催しました。
本会は、東京大学高齢社会総合研究機構が「高齢社会総合研究学・ジェロントロジー」の取り組みを通して、これから先の10年を展望することをテーマとしたオンラインシンポジウムで、358名の方にご登録いただき、当日も多くの方々にご視聴いただきましたことに、感謝申し上げます。

第1部では、1年間取り組んできた産官学民連携における研究及び教育活動の報告として、地域連携のアクションリサーチの報告を、大月副機構長、二瓶准教授、孫特任講師、田中特任研究員から報告いたしました。また、産学連携プロジェクトの展開として、イオン株式会社様、株式会社NTTドコモ様、大和ハウス工業株式会社様からご発表いただきました。さらに実践践型教育WING-GLAFSでの取り組みについて、学生からの発表がありました。

また第2部では「新たな健幸、新たな生きがい、新たなwell-being~産官学民協働からの創造~」をテーマにパネルディスカッションを実施いたしました。産業界としてマルタマフーズ株式会社様、東京ガス株式会社様より事例紹介をご実施いただき、さらに豊島区及び八王子市の住民も交えてのディスカッションを実施いたしました。
産業界からは、ビジネスとしての収支だけでなく、それ以外の付加価値にも着目し取り組むことが、社員のモチベーションアップにつながることや、人生がワクワクする、という見せ方が必要、との意見が挙がり、住民からは、コロナ禍によりフレイルがより注目されており、フレイルチェックやまちづくりにさらに注力していきたい、住民のコミュニケーションを推進して地域に貢献していきたい、とのコメントを頂きました。
祐成副機構長からは、シンポジウムの中でキーワードとなっていた、コモンズ(=共に生きる)は“私”と“公”の間であり、共感が大切であるという視点は分野横断で共有できるのでは、とのコメントがあり、大月機構長からも、研究としてコモンズの評価にまさに取り組んでおり、さらに推進していきたいとの力強い発言がありました。
最後に、飯島機構長からは、コロナに負けずにジェロントロジー研究を推進し、多様な産業界との二人三脚に取り組むとともに、地域住民のみなさんと一緒に、着実にローカルコモンズを積み上げ、提言を出すべく今後も協力いただきたい、と総括し、3時間超のシンポジウムが終了いたしました。

近江八幡市CCRCのまちづくりの委員会が開催されました

12月11日、近江八幡市と東京大学高齢社会総合研究機構が支援し、地域の住民が主体となって進めている老蘇学区まちづくり推進委員会(愛称:YOISYO!)が開催されました。自分らしく暮らしていくことができる地域づくりを目指し、昨年度に作成した老蘇学区まちづくりプランの中から、今年度は重点的に外出支援や農ある暮らし、集落点検調査などの個別テーマに取り組んでいます。多くの活発な議論と検討を重ね、具体的な企画書の作成と多くの協力者とのネットワーク作りを目指しており、本学として引き続き伴走型の支援を行っていきたいと考えています。(写真は外出支援グループのワークショップ結果)

近江八幡市石寺地区で集落点検活動を実施しました

11月16日、老蘇学区まちづくり推進委員会(愛称:YOISYO!)の主催のもと、近江八幡市の老蘇学区内の石寺地区にて地域の住民の方とまち歩きを実施し、地域の課題について意見交換を行いました。地域の危険な箇所や豊富な資源などの発見と再確認とともに、今後、住み続けていくための方策や課題について議論しました。これらの結果を受けて委員会へ報告し、地域における具体的な自助・互助・共助の暮らしをいかに実現させるための方策を地域の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。