地域における食を通じたフレイル予防の実践と展開
プロジェクト概要
プロジェクト代表者
孫輔卿
研究概要
フレイルは老化本態である慢性炎症(inflammaging= inflammation+aging)が引き起こす現象であり、食・栄養はこのような慢性炎症を誘導する外因性因子である。最近、食事全体の炎症誘導能を評価する「食事性炎症指数」が開発され、高齢者において、炎症を誘導する食事とサルコペニアとの有意な関連が柏スタディから明らかになった(Son BK, et al., Arch Gerontol Geriatr 97:104481, 2021)。したがって、抗炎症(免疫力向上)の食行動がサルコペニア・フレイル予防につながる有効な方法であると考え、免疫力を高める食行動の実践プログラムの開発を目指す。
研究目的
地域在住自立高齢者において、免疫力を意識した食生活からフレイルを予防することを目的とする。そのために、グループワークを通じた、主体的・持続的な食意識・行動の変容を促す手法を開発する。さらに、自分に合う実践方法の発見・継続だけではなく、他人に伝えて地域で波及する方法についても探索する。
実施予定期間
2022年~