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国内シンポジウム2017リポート

国内シンポジウム2017「ヘルシーエイジング社会の設計」リポート

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2017年3月4日(土)、東京大学浅野キャンパス武田ホールで、IOG/GLAFS国内シンポジウム2017「ヘルシーエイジング社会の設計」が開催されました。

午前の第1部はGLAFS学生による共同研究の成果発表。午後からの第2部では最先端研究報告として、荒井良雄教授(総合文化研究科)、舘暲先生(東京大学名誉教授・IOG特任研究員)、二瓶美里講師(新領域創成科学研究科)、樋口範雄教授(法学政治学研究科)の4人の先生方に各分野の最新の 動向をお話しいただきました。

第3部はゲストとしてお招きした京都大学こころの未来研究センター教授・広井良典先生による特別講演「2040年、日本は持続可能か――定常型社会への展望」で開始。その後、3名のコース生が広井先生の提唱する「定常型社会」について、自身の意見を発表し、それを受けた形で、広井先生とパネルディスカッションを行いました。

参加者は250名近く。一般参加者からも質疑応答がなされ、高齢社会問題への関心の高さが窺われました。

第1部 GLAFS共同研究成果報告(10:00~12:15)

GLAFSでは学生が分野を超えてチームになり、高齢社会の重要テーマについて、実践・研究を行っています。本年度で3年目となる共同研究の成果報告とともに、残された課題や今後の方針について意見交換を行いました。

【各グループの発表テーマ

グループ1(高齢者の終末期の意志決定の問題)

テーマ:軽度認知症高齢者が日常生活上で必要とする支援に関する研究

グループ2(在宅介護で暮らし続けられる条件を探る)

テーマ:要介護高齢者の意思形成プロセス

グループ3(弱らない・弱っても暮らし続けられる住まいとコミュニティの住環境)

テーマ:弱らない・弱っても暮らし続けられる住環境のデザイン

グループ4,5(高齢者のQOL向上のためのコミュニティ活動のファシリテーション)

テーマ:高齢者のQOL向上のためのコミュニティ活動のファシリテーション

グループ6(高齢者の食生活における問題点とその解決策の提案)

テーマ:高齢者の食生活における問題点とその解決策の提案

グループ7(高齢者の生活支援をするロボティクスを考える)

テーマ:高齢社会における技術ニーズを明らかにする

第2部 最先端研究報告(13:30~14:50)

都市の過疎化から、テレイグジスタンス、高齢者や認知症患者の自発移動支援、家族信託まで、ヘルシーエイジング社会を設計するうえで、いま何をなすべきなのか。4人の先生方がそれぞれのご研究の最先端を語られました。

「人口高齢化・減少化における都市空間と国土空間

荒井良雄(都市地理学:東京大学大学院総合文化研究科・教授)

「VRとテレイグジスタンスと高齢社会」

舘 暲(システム工学・バーチャルリアリティ:東京大学・名誉教授/IOG特任研究員)

「研究報告 生活支援工学」

二瓶美里(人間・生活支援工学:東京大学大学院新領域創成科学研究科・講師)

「最先端(?)の高齢者法」

樋口範雄(英米法・医事法:東京大学大学院法学系研究科・教授)

第3部 シンポジウム(15:00~17:30)

■特別講演「2040年、日本は持続可能か――定常型社会への展望」

広井良典(京都大学こころの未来研究センター・教授)

経済成長を絶対的な指標としなくとも、十分な豊かさを実現していける社会=「定常型社会」を目指すためにはどのような発想が必要か。コミュニティとまちづくり、世代間分配と社会保障、医療と死生観等、2040年に向けての展望をお伺いしました。

■パネルディスカッション

「定常型社会」という視点から3人の学生による問題提起があった後、広井先生にご登壇いただき、意見交換がなされました。

【登壇者】

麦山亮太(東京大学大学院人文社会系研究科・大学院生)

駒沢行賓(東京大学大学院工学系研究科・大学院生)

長谷田真帆(東京大学大学院医学系研究科・大学院生)

【ゲスト】

広井良典(京都大学こころの未来研究センター・教授)

image2 広井良典先生とGLAFSコース生によるシンポジウム
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