研究

千葉県柏市布施新町は、高齢化率が5割を超え、近いうちに日本が直面する問題の縮図ともいえる地域です。一方で、近年は新たに参入してくる若い住人も増えてきました。住人たちが主体となったスマホ教室など、ICTを利用した街づくりに対するサポートも厚い地域です。現在積極的に地域活動に参加している高齢の住人たちは一様に高い生きがい意識を持っていますが、彼らが喫緊の課題として挙げているのが、若い住人たちの地域活動への参入です。本プロジェクトは、地域住人へのインタビュー調査や量的調査で住人の地域活動の現状やニーズを知り、それらを基にした、住民の主体的なまちづくり活動の支援、住民組織および地域のエンパワメント支援とその評価方法の開発を目的としています。

地域活動への積極的な参加（社会参加）は生きがい意識を高め結果的に健康寿命を高めることが期待されますが、積極的に参加しない人が多いのも現状です。本プロジェクトでは、地域活動への参加を促進／阻害する要因について詳細に検討するため、地域活動に積極的に参加している住人（高齢住人／子ども会役員）へのインタビューや、布施新町の全域を対象とした質問紙調査を行っています。