研究

全国へのフレイル予防活動

高齢者の大規模健康調査から産まれたエビデンスを基盤として、我々は高齢者のフレイル予防への気づきと自分事化を促すための地域活動「栄養(食・口腔機能)、運動、社会参加の包括的フレイルチェック(以下、フレイルチェック)」を開発した。フレイルチェックは、高齢住民であるフレイルサポーターが担う住民主体活動であり、全国多数の自治体に展開している。それぞれの地域におけるフレイル予防推進の伴走者(フレイルトレーナー)の育成、全国規模のフレイル関連データベースの構築と分析、そして自治体と共同で多種多様なフレイル予防活動を産み出している。

「おうちえ」シリーズ

おうち時間を楽しく健康にすごす知恵「おうちえ」 ・知恵でつながる地域の話 おうちえプラス「ちえのわ」
新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに作成した日常生活を豊かにするアイデアを集約した知恵集です。
「おうちえ」はおうち時間を健やかに暮らすための知恵、「ちえのわ」は地域活動や地域とのつながりに一歩踏み出すための知恵を提供します。

武里団地フレイル予防プロジェクト

フレイル予防からつなぐ生活支援
埼玉県春日部市の高齢化率は31.0%となっており、特に「武里団地」では高齢化率49.3%(令和3年4月1日現在)と突出して高くなっています。またコロナ禍の長期化によりコロナフレイルのリスクを抱えた高齢者が増加しています。
春日部市は令和3年度よりフレイル予防事業が実施されることに伴い、IOGの研究で明らかになった知見を基に、迅速な事業実施にかかる支援や、「武里団地」をフィールドとして、フレイル予防事業導入前後の高齢者や地域の変化を分析します。
フレイル予防事業を担う積極的な市民の発掘を行うとともに、ICTの活用を視野に、今後のフレイル予防事業(さらには生活支援体制整備事業)への展開につなげます。

地域活動を通じた生きがいとフレイル予防

新価値 ‘IKIGAI’ 駆動による社会貢献活動の個人最適化
個人のwell-beingを客観化・定量化する事業のなか、地域の支え手側の生きがいを可視化・客観化するプロジェクトである。支え手側の新しい価値観を包含したIKIGAIの概念を構築すると同時に、支え手側の活動場面や状況での行動情報(表情・音声・姿勢・会話など)からIKIGAIを計測・数式化する。さらに、主観指標と客観指標の融合により、再現性をもつ「IKIGAIマップ」として可視化することで、住み慣れた地域の中での個々の多様な生きがいの最適化を目指す。

高齢者・障害者の生活支援ための健康・医療・福祉機器開発研究 について

Virtual Reality(VR)ゲームを用いて、椅坐位で被験者の運動データを取得し、その効果を検証します。