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北京市の中日友好病院の訪日団がIOGを訪問

6月7日(水)北京市の中日友好病院の訪日団が、IOGとの国際共同研究の調印式のためにIOGを訪問しました。中日友好病院は1984年日本の政府開発援助(ODA)で設立され、それ以来、国際協力機構(JICA)が中心となり中国人医師、看護師の日本での研修や日本人専門家の派遣事業を行い、日中友好のシンボルとなっている病院です。IOGの酒谷特任研究員も1995年から2000年まで脳神経外科分野のJICA専門家として勤務していました。
IOGから機構長の飯島勝矢教授がIOGの全体的な取り組みついて説明し、酒谷薫特任研究員はAIを用いた認知症予防プログラムについて説明しました。中日友好病院からは丁晶宏副院長が中国におけるフレイル・認知症の現状や対策について説明されました。また、IOGと連携している(株)ヘルシーパス 田村忠司社長、明月ソフト(株) 鐘明博会長、イスクラ産業 陳志清社長が参加し、各社の事業内容について紹介しました。
今回の調印式で締結した共同研究は、フレイル・認知症の予防分野に関するものです。中国でも社会の高齢化によりフレイル・認知症が急増しており、定期的にシンポジウムを開催し、両国の高齢者医療の課題について議論する予定です。中国では伝統医学(中医学)を活用した認知症予防の研究が進められており、日本としても学ぶべきことが多くあると期待されています。